子供の病気

こどもの熱

2014年06月08日 | 小児科 すなおしこどもクリニック

発熱とは何度以上の熱なのでしょうか

こどもの体温は変動しやすく、午前と午後では1℃くらい変動します。また暑い日と寒い日でも変動します。そのため同じこどもでもきまった平熱というものはありません。こどもの体温は大人より0.5℃高いので、一般には37.5℃以上の時を明らかな発熱といいます。37.5℃前後の時は他の症状があるかないかで病気かどうかを判断しましょう。

 発熱はどうして起こるのでしょうか

こどもの場合はウィルスや細菌の感染によるものがほとんどです。発熱は体の中で病原体と戦っている火花なのです。そしてその火花は病原体と戦うときに有利にはたらきますから、熱が高いことそのものは心配ありません。大切なことはどのような病原体が、体のどこに感染しているかということです。脳や肺に感染がなければ、熱が40℃であっても脳がおかしくなったり肺炎になったりすることはありません。41℃を超える特殊な状況を除けば、熱の高さと病気の重症度とはあまり関係はないのです。

 熱が出た時はどうすればよいのでしょうか

(1)水分はできるだけたくさん与えましょう。

熱によって水分が失われるからです。どのようなものでもよいのですが、刺激の強い飲み物は避けて下さい。

(2)薄着にして涼しい環境にしましょう。

熱が上がってほてっている場合は、薄着にして熱を発散しやすくしましょう。着せすぎたり、フトンを多くかけて汗を無理に出させるのは、熱がこもってしまうので決してよいことではありません。ただし手足の冷たい時、特に悪寒戦慄がみられる熱のあがりぎわには手足を温めて下さい。

(3)体温が39℃以上になった場合。

こどもが元気にしていれば無理に解熱させる必要はありません。発熱に伴う不機嫌などの症状がある場合には、解熱剤を使う前に他の対処をしましょう。ビニール袋に氷を23個と少量の水を入れ、太い血管部分(首の周り、脇の下、足のつけ根)を冷やしましょう。アイスノンを使ってもいいでしょう。もし、お子さんが嫌がるようなら無理にやる必要はありません。

(4)こどもの様子をよく観察しましょう。

病気の診断には熱以外の症状がとても大切です。機嫌はどうか、水分はどれくらいとれているか、排尿排便回数は何回か、咳、嘔吐、下痢、腹痛、発疹等の症状を観察しましょう。

 熱剤は何のため?                                                       

解熱剤は熱をさますために使うのではなく、発熱に伴う不快症状に対して使う薬です。解熱剤で熱が下がったからといって病気が治ったわけではありませんし、また病気が早く治るわけでもありません。解熱剤はあくまでも一時的に症状をおさえるだけなのですから、飲まないですめばそれにこしたことはないのです。「熱が38.5℃以上ある時に必ず飲ませる」ということでありません。機嫌がいいか、元気か、水分は十分にとれるかをよく観察して判断しましょう。解熱剤は一時しのぎだと知った上で使いましょう。体温39℃を目安として、次の使用は6時間以上あけて下さい。

 解熱剤と脳症

昔はこどもにも「良く効く」解熱剤が使われていましたが、今では、アセトアミノフェン(カロナール、アンヒバ坐剤、アルピニー坐剤等)以外の解熱剤を用いることはありません。大人で広く使われている解熱剤をこどもに使用したとき、インフルエンザや水痘(みずぼうそう)などで急性脳症をおこしやすくすることが判ったからです。アセトアミノフェンは作用が弱く、発熱の初期に効果がなかったり、23時間で効果が切れたりします。

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